" I " 言葉 noblesse oblige

逆さまの蝶は光に向かう。そして世界を

ジゼル・ベルクマン来日講演7/25 @一橋大学

7/20のフランス語のみの会は仕事で行けず。

 

 

とりあえず国立駅までが遠かった。

 

ちょっとだけ早く着いたので、某カフェで涼もうとしたところ、

俺のレーダーに反応が!?

 

むむ・・・!?

妖気を感じ

フランス語が聴こえてくる!?

のでそちらに顔を向けると、

 

何と、西山先生ご家族とジゼル・ベルクマンご本人がお茶してるじゃないか!!

 

ま、

 

Bonjour~

 

くらいしか言えなかったけどねw

 

コーヒーは飲みそびれたけど、そのまま一緒に会場まで向かった。

 

 

 

 

 

今回の講演は、鵜飼哲先生が司会を担当された。

我々の手元にはフランス語と日本語の原稿。

ベルクマン氏が原稿を一気に読み上げて、西山先生が補足。

その後、質疑討論という形式だった。

  

内容は、『我々の思考を妨げるもの』と題され、現在の世界をとりまく、

脱-人間、脱-思考の趨勢についてフランスの現状を中心に、

「マイノリティを引き受け」思考することの重要性について語られた。

 

ジゼルのフランス語は本当に綺麗で、まさに歌っているみたい。

時間にして50分くらいだったと思うけど、

聞きやすくてとても心地の良かった。 

 

その後の質疑討論も活発な発言がなされた。

印象に残った発言を2つ。

どちらも学生からの質問。

 

 

Q:「マイノリティを引き受ける」とはどういうことか

A: “現在”を脱構築するとなるとそもそも数だけでもminoritéであり、

支配的な流れに逆行すること。

 

Q: 日本の大阪にはハシモトという市長がおり、教員に国歌斉唱を強制するなど、

まさに、「思考するな」と言うような方針を取っているが、彼は「民意」に選ばれた。まさにフランスでサルコジの振る舞いに重なると思うが、この前の選挙でサルコジが敗北したのは民衆が思考した結果だと思うか。

A: 実際、サルコジのやり方には様々な抵抗があったし、私もそれは「民衆が思考した結果」だと思いたい(笑)

ただ、今回の選挙では、彼が極右に寄ったがために、フランスの伝統的な穏健派の反発が大きかったことも要因の一つと考えられるので、もう少し分析をしてみないと結論は出せない。

私は、populismとは効果、「いくつかのものが失われた効果」だと思っている。

 

(ハシモトの件に関しては、鵜飼先生が例の文楽の話をつけ足され、

ジゼルはとても驚いていたように見受けられた。)

 

 

最後に鵜飼先生が質問された。

Q: デカルトに対する趨勢の変化について。80年代は「デカルトこそフランス!!」という感じだったのに、現在重要な位置を占める哲学者やその流れはデカルトを脱したものが目立つが、これについてどう思うか。

A: デカルトが意味する記号が変わった(記号とは±のこと)。

精神分析はもう要らない、現在にとっては悪しき、分裂可能性の種。

デカルト二元論を否定した一元論に向かっているのだと思う。

 

 

 

 

以上、

自分の記憶、メモ書き、理解力から書き起こしたので、

言葉が足りなかったり間違いがあったらすみません。

特に鵜飼先生の質問に関しては本当に言葉足らずだと思うけど、今はこれが限界。

 

 

  

でも、

以前は講演会などに参加してもここまで文章化して振り返ったり出来なかったからちょっとは成長したのかなと勝手に思ってる。

  

  

ラストの@早稲田は平日15時からなので、

半休取れたら行く。行きたい。