ジゼルの原稿で否定表現の練習してみた(修正版)
先日参加したジゼル・ベルクマン来日講演@一橋大学
にて配布されたベルクマン氏の原稿文を活用しない手はないと思い、
やったばかりの否定表現を練習してみようという勝手な企画。
やり方。
一度全文から“ne”を目印に否定表現をチェック。
分かりそうなところだけ抜き出して分析。
なお、訳はレジュメをそのまま引用。
①Certes, nul ne nous interdit.
(たしかに、何人たりとも我々が思考するのを禁じてはいない)
certes: 譲歩を表す副詞。なるほど。たしかに。
nul :[主語としてneとともに] 誰も~ない
interdit : 禁じられた
nul neでセットなのか。
これ、短いけど結構大事な一文じゃね?
②Je ne veux pas être tendancieux.
(私は偏った見方はしたくない)
veux : vouloirの一人称単数形 ~したい
tendancieux : 偏向した
動詞の復習にもなってますねー。
まだ習ってないけど、不定詞?
これくらいなら分かる。
③《plaisir de pensée》qui ne va jamais de soi.
(決して自明とは言えない「思考の快楽」)
ne~jamais : 決して~ない
plaisir : 楽しみ、喜び
va : allerの三人称単数形
ここでのva(aller)は「至る」という意味合いかな。
④Vous ne trouvez pas cela sincère?
(真面目な態度だとお思いにならないのですか?)
trouvez : trouverの二人称複数形 人を~と思う。見なす。
sincère : 誠実な、本心の
疑問文かつ否定文。反語ですな。
⑤…mais le contributable n'a pas forcement à payer vos études de literature ancienne...
(だが、納税者はあなた方の古典文学研究に税金を支払う義務はない)
contribuable : 納税者
forcement : 強制
すげー文章だなw
サルコジの言葉らしい。
contribuerが貢献するだから、貢献する人→納税者、か。
ここのforcementは名詞で良いんか?
⑥La mauvaise abstraction n'est pas du côté ou l'on croit.
(悪しき抽象化は、一般にそう思われているようなものではない。)
mauvais : 悪い
côté : 側面
croit : croireの三人称単数形
abstractionがtionだし女性名詞なので、冠詞はla、mauvaiseでeが付く。
du côté ou l'on croit 一般的に考えている側面
だけどouの使い方がイマイチ分からない。
⑦Avoir pensé quelque chose, ce n'est pas avoir éprouvé quelque chose.
(何を思考したということは何かを感覚したこととは異なる)
avoir pensé : 不定詞の複合型と言うヤツらし。未習。
chose : 事柄
avoir éprouvé : éprouver感じる、の不定詞複合型
ヴァンサン・デコンブが言ったらしい。
⑧...mais la pansée ne peut se pense sans le cerveau.
(しかし思考は脳が無くては思考することが出来ない)
peut : pouvoirの三人称単数形
sans : ~なしに
cerveau : 脳
neとsansがセットってことでええんかね。
まだまだありますが、今日はこの辺でご勘弁を。
こりゃぁ他の文法項目に関しても使えそうですな。