" I " 言葉 noblesse oblige

逆さまの蝶は光に向かう。そして世界を

皆人n面相

 

 

えっと、

 

 

またしても芝居の感想です。

 

 

 

 

 

 

『作者を探す六人の登場人物』

@新宿サニーサイドシアター

2013年10月1日(火)~6日(日)

 

 

この、

『作者を探す六人の登場人物』

というのはかなり有名な戯曲のようです。

 

 

 

作中の「登場人物」が現れて、

自分たちは自分たちに纏わる話を演じたいんだけど、

俳優にやらせると自分たちの背景、世界観をそっくりそのままにはならないから、

つまり全部自分たちにやらせてよ、って大騒ぎして、

現実と虚構の境目がどんどん分からなくなっていく

お話。

 

 

 

 

どれだけ深く読み込んで台本通りに演じてみたところで、

登場人物そのものにはならないし、

 

 

そもそも台本通り、

と言ったところで俳優と演出家で解釈が同じにならないし、

 

 

「正しい」ものを演じたとして、

観る人によっても解釈が違うのだから、

 

 

果たして「違う」ことは分かっても「正しい」とはなんなのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、

 

 

この世の事象は全てそうなんだけれども。

 

 

 

 

 

 

「作者を探す六人の登場人物」たちには、

それぞれの物語があるわけです。

 

 

 

Aから見たB

Bが思うB

は違うし、

 

Aから見たBとCの関係性

Bが思う自分とCの関係性

は違うわけですが、

 

 

どれも本当なんですね。

 

 

 

ある登場人物は、

時間的物理的倫理的に舞台では上演出来ないような、

「行間」をやらなければ、

自分の本当の物語ではないし、

物語の真意は伝わらないと主張する。

 

 

またある登場人物は

自分は多面的な人間であるにもかかわらず、

そのほんの一部だけしか見ていない人物に自分を評価されるのは不当だと主張する。

 

 

 

 

けれど、

 

 

それら全てを

 

他人に伝えることも、

 

自分自身で理解することも不可能なわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、

これはそのまま現実にも当てはまるわけで。

 

 

 

 

 

「こいつ俺のこと分かってねーな」

 

 

 

って、

 

 

分かるわけねーよ、

 

 

 

と。

 

 

 

 

 

 

ただ、

 

俺は、

なるべく、

人間は多面的だということを忘れないように心掛けている

 

 

 

 

つもりでいるけれども、

 

そのことを強烈に再意識化させられた時間でした。

 

 

 

 

 

仕事終わったことにしてダッシュして観に行きました。

面白かったです。

舞台関係者の方はまた全然視点が違うんだろうなぁって

周りの反応伺いながら感じ取るなど。

 

 

観ながらイライラしてきてさw

もうその時点で引き込まれてんなぁ、って。

 

 

 

 

 

 

そして、

一夜明け、ここにきてまたもや脳内に浮上する、

「共生」「包摂」というキーワード。

 

 

 

 

 

 

 

人間は、

皆、

n面相。